みなべ町教育委員会は10月1日、町村合併記念事業の一環として小中学生の給食に特別メニューを提供する。同町山内、紀州南部ロイヤルホテルの和食シェフにレシピを依頼。地元食材を使い、通常よりも豪華な昼食が提供される。豊田猛泰教育長は「特別メニューで、子どもたちの心に残る給食にしてもらいたい」と話している。
 旧南部町と旧南部川村は平成16年10月1日に合併し、新町みなべ町が誕生した。教委では合併記念日に当たる10月1日の給食メニューをいつもより豪華にしようと企画し、6月に紀州南部ロイヤルホテル和食料理長の木村孝三さんに地元の食材を使ったレシピの考案を依頼。快諾を得て、今回の試みが実現した。すでに10品ほどのレシピが教委に届けられており、今後はレシピを基に給食センターで実際に調理して、給食として提供できるかどうかなどを検討。当日のメニューを決めるという。
 町内の小学生は813人、中学生は419人。教職員ら関係者も合わせると1300食程度となる。豊田教育長は「通常よりも豪華な食事になりそう。子どもたちには楽しみにしてもらいたい」と話している。
 町ではこのほか合併10周年の記念行事として今月31日に映画「じんじん」を上映、10月5日にはふれ愛センター(保健福祉センター)で記念式典を実施する。同日午後からは同センター周辺で「やにこいフェスタ」を開催し、各種団体らのブースが並ぶ。