来年3月末に卒業する高校生対象の求人が増加している。南部高校には、県内外の企業合わせて385件の求人があり、担当者は「昨年の同時期と比較すると、県内企業を中心にかなり増えている」と話している。田辺のハローワークによると、高校生を対象とした求人は7月末現在で前年同期比1.5倍程度になっているという。
 企業からの求人は7月からスタートし、南部高校にはこれまで県内企業93件、県外企業292件の求人がある。
 同校の本年度卒業生は203人の見込みで、うち110人程度が就職を希望。希望者の約8割が県内企業で働くことを望んでいるという。進路指導部によると、「近年少しずつ求人が増えてきていたが、本年度についてはこれまで以上に増加。特に県内企業が目立って増えている。これまでは求人が少なく、生徒が職種を選ぶことも難しかったが、ことしは改善されてきた」と話している。9月中旬に採用試験が行われ、早ければ同月末ごろから内定通知が届く。
 みなべ町、田辺市(本宮除く)、上富田町、白浜町の1市3町を管轄するハローワーク田辺によると、7月末現在で高校生を対象とした求人が203件で、昨年同期の138件と比べて約1.5倍。特にサービス業や製造業が増加傾向にあるという。