第18回全国高等学校女子硬式野球選手権大会が7月26日から31日までの6日間、兵庫県丹波市市島町のスポーツピアいちじまで開かれ、原万裕さん(3年、日高中出身)が所属している京都の福知山成美高校が初優勝した。原さんはチームの主砲として優勝に大きく貢献した。
 19校が出場し、トーナメントで熱戦。福知山成美は初戦で作新学院(栃木)を9―6、2回戦で日南学園(宮崎県)を17―1、準決勝で昨年の覇者埼玉栄(埼玉県)を5―2、決勝で花咲徳栄(埼玉県)を3―0で下した。原さんは全試合に4番一塁手として先発出場。作新学院戦で1打点、日南学園戦では2打点を挙げ、決勝の花咲徳栄戦では相手の深い守りに阻まれ1、2打席目は右飛、中飛に終わったが、3打席目は左前適時打で追加点を決め、通算13打数6安打4打点で、主砲としての役割を果たした。
 ことし4月に開かれた第15回全国高等学校女子硬式野球選抜大会では惜しくも準優勝だったが、今大会で見事リベンジ。原さんは「いままで優勝したことがなかったけど、自分たちの力で、高校最後の選手権大会での優勝を実現できて本当にうれしいです」と笑顔。また2日から社会人も出場する全日本女子硬式野球選手権大会が開幕しており「昨年は準優勝でしたが、ことしは優勝したい」と意気込んでいる。高校卒業後については、「クラブチームに入って野球を続けていきたい」と話している。
 兄の影響で小学3年から内原少年で野球を始めた。日高中でも男子に交じって野球を続け、福知山成美に進学してからもメキメキ力をつけ、2年生から中心選手として活躍している。