高齢者の就業をサポートし、生きがいづくり、社会参加の機会を提供する任意団体として、日高町シルバー人材センターが28日、設立された。会員数は最高齢82歳を含む55人。同日、小中のふれあいセンターで開かれた設立総会では理事長に尾﨑弘美さん(67)=萩原=を選出した。8月1日から正式に運営をスタートさせ、会員の能力を生かして町内外からさまざまな仕事を請け負っていく。
 設立総会では9議案をいずれも原案通り承認。役員選出では尾﨑理事長をはじめ、副理事長に湯川正雄さん(志賀)、理事に森〓男さん(荊木)、津村德雄さん(志賀)、皆川敏治さん(小坂)、江口政和さん(阿尾)、監事に笠野拓士さん(萩原)、岡本利昭さん(比井)の就任がそれぞれ決まった。任期はいずれも2年間。尾﨑理事長は「最初はうまくいかず迷惑をかけることもあると思いますが、皆さんのご協力よろしくお願いします」とあいさつした。
 町から補助金(本年度278万6000円)を受けて運営。会員は原則、町内在住のおおむね60歳以上とし、設立時の55人では建築、建設関係の資格や大型車の免許を持つ人ら多彩な人材がそろっているという。センターが仕事を請け負い、働いた会員が配分金(時給750円~)を受け取る仕組みで、センターでは基礎・専門的知識の習得のための研修会なども開き、会員の安全対策、スキルアップも図る。平成25年度末現在、日高地方では日高川町を除く5市町でシルバー人材センターが設立されている。
 日高町シルバー人材センターの事務所は、高家地内の町農村環境改善センター内に設置。事務局長は粟田幹さん(萩原)が務め、月~金曜日午前9時から午後4時まで職員が常駐する。会員は随時新規入会を受け付けており、年会費は1200円。請け負う仕事は草刈り、庭木の剪定、農作業などのほか、依頼に応じて対応する。入会、仕事の依頼・料金などの問い合わせは事務所℡0738ー70-0385。