第59回全国高校軟式野球選手権和歌山大会(県高野連主催)の決勝が25日に上富田町の上富田スポーツセンター野球場で行われ、南部が新宮を2―1で下して2年ぶり9回目の優勝を飾った。8月4、5日に滋賀県立彦根野球場で開かれる近畿大会(和歌山、京都、奈良、滋賀)の出場権を獲得した。
 大会には県内6校が出場。南部は1回戦不戦勝で、準決勝で耐久と対戦。7―0で8回コールド勝ちした。
 決勝の新宮戦は、初回に1番樫本が四球で出塁。2番東光のバントが相手の失策を誘い無死一・二塁。3番舟越が手堅くバントを決め、1死二・三塁の好機をつくると、5番大前が右翼前に先制の2点適時打を放った。序盤から試合の主導権をにぎった南部は主戦舟越が5回まで2安打の好投。5回に1死一塁から2累打を打たれて1点を失ったが、中盤まで最少失点に抑えて試合をつくった。6回からは樫本が継投し、9回までの4回を1安打に抑えて逃げ切った。池田哲也監督は「決勝はいい形で先取点がとれた。ディフェンス面でも選手がよく頑張り、最少失点に抑えられたことが優勝につながった」と振り返り、近畿大会については「選手を信じ優勝目指して頑張りたい。舟越、樫本の2投手と心中する気持ちでいきたい」と抱負を語っている。樫本竜主将は「近畿ではチーム一丸となって優勝し、監督やコーチらと一緒に全国大会に行きたい」と意気込んだ。来月に開かれる近畿大会には4県の代表が出場し、南部は初戦で京都代表と戦う。大阪府と兵庫県は単独で全国出場できる。