第20回西日本グローブ空手選手権大会(勇健塾主催)が香川県善通寺市の善通寺市民体育館で開かれ、女子ワンマッチで3人の子どもを持つ田辺市極蹴会所属のママさんキックボクサー河端直巳さん(30)=写真、御坊市名田町野島=が見事勝利を収め、勝利者賞に輝いた。
 西日本では1、2番目にレベルの高い大会。従来、女子選手の出場枠はなかったが、所属ジムに大会側から出場依頼があった。女子ワンマッチには4人が出場。2分2ラウンドの1試合行い、勝利者を決めた。河端さんは兵庫の選手と対戦。得意のミドルキックを果敢に繰り出し、ひるんだ相手にパンチの連打を浴びせて1ダウンをとり、判定の結果5-0で圧勝した。
 大会出場は4回目。4月にあった大会では納得のいかない判定負けに落ち込んでいたが、悔しさをばねにこれまで以上に練習に励んできた。「前回の負けから圧倒的な勝利を決めることを目標にしてきたので、今回果たすことができてうれしいです。これからも練習してもっと上手になりたい」と意気込んでいる。
 スポーツ経験はほとんどなかったが、格闘技を見るのが好きだったため、平成24年5月に同ジムでボクササイズを始めた。以降、キックボクシングの楽しさにはまり本格的な練習を開始。週3回ジムに通うほか、毎日朝5時に起床し10㌔のジョギングを欠かさない。2歳、4歳、7歳の3人の子どもの育児、家事に追われながらも、技術向上に励んでいる。