17日昼すぎ、みなべ町埴田の海岸で男性が海に浮かんでいるのを近くで作業をしていた男性が発見。田辺市内の病院に運ばれたが、死亡が確認された。男性は遊泳中に何らかのトラブルが発生し、溺死したのではないかとみられている。田辺署管内ではことし初めての水難事故による死者となった。
 田辺署の調べによると、亡くなったのは大阪市岩田町、学習塾経営の西井清治さん(64)。現場は国民宿舎から北約100㍍の磯場で、午後1時55分ごろ、近くで建築作業を行っていた男性が波打ち際から約5㍍の海上に男性がうつぶせの状態で浮かんでいるのを見つけ、消防署に通報した。すぐに消防隊員らが出動して引き揚げたが、すでに心肺停止状態だったという。搬送先の田辺市内の病院で、午後3時に死亡が確認。連絡を受けて駆けつけた家族が、遺体は西井さんであることを確認した。
 発見された場所は水深50㌢程度だった。死因については解剖して詳しく調べるが、事件性はないとみられている。西井さんは海水パンツやシュノーケルを装着しており、1人で遊泳を楽しんでいたとみられる。発見した作業員は、午前中に現場付近で西井さんが遊泳を楽しんでいるのを目撃しており、午後に再び見た時は波の流れに流されているようで「おかしい」と思って通報したという。西井さんは、国民宿舎に16日から18日まで1人で宿泊する予定になっていた。