障害のある人がコンピューターなどの技能を競うアビリンピック和歌山2014(第12回県障害者技能競技大会)が和歌山市内の和歌山職業訓練支援センターで開かれ、パソコンデータ入力の部で美浜町吉原の富大地さん(22)が5年連続1位の知事賞を受賞。3年連続で全国アビリンピック2014(第35回全国障害者技能競技大会)=11月21日から愛知県=出場を決めた。
 パソコンデータ入力はアンケートデータ、顧客伝票修正、伝票入力の3種類あり、決められた時間内に入力し、速さと正確さを競う。富さんは小学校5年生からパソコンを使い始め、大会に出場できる15歳からデータ入力を練習。毎日、大会と同じルールで練習を続け、日々成長。同大会出場は6回目で2回目から毎回1位。全国出場は3回目。過去2回は「全国のレベルの高さを感じましたが、何より緊張して実力を出せなかったのが残念」と話し、今大会に向けては「できれば入賞したいですが、まずは実力を出し切ることを目標にしたいです」と話している。
 印南町印南でシイタケ菌床栽培事業を展開している就労継続支援事業(A型)㈱ワークメイト印南(石橋理代代表)に勤務。シイタケの栽培ポットの洗浄などを行うほか、コンピューター技術の高さを買われて収穫高などのデータ入力も担当。ワードやエクセルも使いこなせ、社内での資料やチラシ作りでも活躍している。