日高川町の中津中学校(和佐公生校長)に4日、同校の生徒が文通しているアメリカの生徒15人が訪れた。中津中学校の生徒は、文通で交流を深めているペンパルとの初対面に大喜び。一緒に授業を受けたほか、あやめ踊りを披露したり、スイカ割りなどして英語と日本語を交えながら楽しいひとときを過ごした。
 中津中学校の生徒と文通しているのは、テキサス州のウッドランズハイスクールの日本語を学んでいる生徒。中津中学校では英語力の向上へ2年前から文通を始め、ウッドランズハイスクールは、町のALTシンディー・トランさんが紹介した。
 中津中学校の全校生徒47人は、互いのペンパル(2人としている生徒もいる)と年間6回(12往復)手紙を交換。自己紹介に始まり、部活や学校行事のことなど写真やイラストを添えてつづり、DVDを使ったビデオレターでもやりとりしている。
 この日、同校を訪れたのは50人のペンパルのうち15人。対面式では生徒会長の井原隆聖君が英語で「会うことができてとてもうれしいです。わくわくしています。今日はいろんな遊びを用意しているので、いい思い出を作りましょう」と歓迎し、ペンパルの代表生徒は日本語で「皆さんからの手紙をとても楽しみにしています。日本語と英語の勉強は難しいですが、皆で頑張っていこう」とあいさつ。このあと一緒に英語を勉強したり、給食を食べたりして交流。昼からは「ウェルカムパーティー」が開かれ、中津中の生徒があやめ踊り、ペンパルの生徒たちは日本語で『アナと雪の女王』の歌を披露。七夕にちなんで笹飾りへ願い事の短冊を付けたり、スイカ割りをするなど楽しいひとときを過ごし、放課後はクラブ活動も体験した。ペンパルと対面できた2年生の森来夢さんと小早川由華さんは「会えることをとても楽しみにしていたので、本当にうれしいです。これからも文通を通じ交流していきたいと思います」と話していた。