印南町で27日、町内の農業、商工、漁業、森林など14の団体でつくる産業振興協議会が発足した。これまで個々に活動していた各団体をまとめることで横のつながりを深め、地域産業の総合的な振興を図る。初代会長には商工会長の中村泰介さんを選んだ。
 協議会は農業士会、観光協会、4Hクラブ、いなみかえるの宿、花き連合会、商工会、生活・営農改善グループ連絡協議会、紀州日高漁業協同組合、真妻わさび振興協議会、森林組合、活性化実行委員会、奥真妻活々倶楽部、農業委員会、JA紀州の14団体の代表者らで組織。いずれも町の中心となっている団体や住民グループで、これまで培ってきた知識などを他の団体と連携・情報交換することで、さらなる地域産業の振興を図る。
 発足式では最初に日裏勝己町長が「それぞれの分野で何十年も活発に活動してきた皆さんが一堂に会し、各課題をどう解決していくか積極的に意見を出し合い、町の産業振興の司令塔となっていただけるようお願いします」とあいさつ。役員選出で会長に選ばれた中村さんは「横のつながりを深めることで、1つの団体だけではできない新たな展望が見えてきます。すぐに効果が出るようなものではないと思いますが、5年、10年先を見据えて、町を活性化させていきましょう」と呼びかけた。事業計画では先進地視察をはじめSAやイベントでのPR活動などを決めた。役員は次の皆さん。
 副会長=村上智一(農業士会)、山本薫(紀州日高漁業協同組合)、庄田登紀美(いなみかえるの宿) 監事=谷廣美(森林組合)、東岩雄(農業委員会)