梅の主産地、みなべ町と印南町の旧JAみなべいなみ管内では主力品種南高梅の出荷量の累計が23日現在で3080㌧。市場出荷目標の3200㌧に対して96%で、目標達成まであと少しとなった。出荷は7月上旬まで続き、JA紀州の担当は「ことしは、目標をクリアできそうだ」と話している。価格面では昨年同期より㌔当たり50~100円程度高い状況が続いている。
 ことしは先月29日から出荷受け付けが始まった。前半は果実を太らせる雨が不足ぎみだったが、その後は適度な降雨もあり順調に推移。今月15日にピークを迎え、一日の出荷量は293㌧にも上った。昨年は豊作で、ことしは不作傾向になるといわれたが、23日現在の出荷量を比較すると、昨年の3048㌧を上回る3080㌧となっている。サイズは3L、2Lが中心で、心配された病害虫も目立った被害はないという。同JAの販売担当者は「出荷前は不作傾向といわれて心配されたが、順調に推移している。旧JAみなべいなみ管内では、目標を達成できそうだ」と話している。23日現在の価格は、㌔当たり4Lが360円、3Lが320円、2Lが290円で、昨年同期よりも50~100円程度高値となっている。