蕉月流「なごみ会」(岩田和月代表)の生け花展が31日から始まり、1日も午前9時半から午後4時まで御坊市薗にある伊勢屋(小竹八幡神社前)で行われている。
 大正から昭和初期にかけて建築された伊勢屋の酒造所跡を利用した初の展示。レトロなムードが漂う中で、会員15人がさまざまな趣向を凝らした作品を出展している。中でも舞妃蓮のつぼみやスイレン、水生の草花を生けて再現したハス池やイタヤカエデ、クワ、アジサイを使った大作、竹灯籠(とうろう)や蹲(つくばい)を配した竹林に来場者は感心。アイビーやアスパラガスを使って和と洋を融合させたつり花、ガラスのハイヒールを花瓶にしてナデシコやカスミ草を挿した作品も注目を集めた。会場には表具師の中村公一さんの掛け軸やついたても設置され、和の雰囲気を一層引き立てていた。