印南町特産の小玉スイカ「ひとりじめ7」は、ビニールハウス栽培の収穫・出荷がスタートした。
 スイカ栽培を始めて30年以上という山口の久保宏之さん(81)の倉庫では、出荷に向けた箱詰め作業に大忙し=写真=。大きさを分類したあと、ぴかぴかに磨き、「ひとりじめ7」のシールを張って詰めていった。ことしの出来については「例年通りおいしくできました。多くの方に食べてもらいたい」と笑顔。ことしは5月の日中と夜の寒暖差が大きかったため糖度がのり、久保さんのスイカは規定の11度より1度高い12度となっている。
 収穫は7日からスタート。6月下旬からは露地栽培もはじまり、7月下旬まで続く。スイカは主に京阪神に出荷され、地元では印南のフレッシュマートなどで販売。価格は日によって変動するが、大きさによって1個900円から1200円という。
 JA紀州管内のひとりじめ7の生産面積は御坊市の湯川町や名田町も含め45㌶、生産農家は約180戸となっている。