ことしはブラジル、サンパウロの在伯和歌山県人会連合会が創立60周年にあたり、仁坂吉伸知事を団長とする県中南米交流協会、県内企業関係者ら総勢74人がブラジルを訪問した。
 和歌山県出身の約110家族が入植した南マット・グロッソ州のドラードス周辺には、現在、県出身者とその子どもら300世帯以上が住んでおり、仁坂知事らは、戦後、ブラジルに渡った元清川村(現みなべ町)村長谷口文太郎氏の二男史郎氏が代表を務める同州和歌山県人会を県政史上初めて公式に訪問。ドラードス市の郊外にはみなべ町出身の故松原安太郎氏により計画され、県出身者が中心となって開拓した「松原移住地」もあり、入植当時から暮らしている那須千草さんと懇談した。
 南マット・グロッソ州県人会の歓迎式典では県出身者ら200人の歓迎を受け、仁坂知事は80歳以上の高齢者26人を長寿者表彰、両国の友好親善に功労のあった谷口代表に感謝状を贈呈した。
 訪問は先月23日から30日までの日程で実施。県議会からは山田正彦議長、中村裕一議員、坂本登議員ら11人が参加した。