紀州路に初夏の訪れを告げる日高川のアユ漁が1日、全国のトップを切って解禁。この日を待ちわびた太公望が1年ぶりに竿の感触を楽しんだ。
を告げる日高川のアユ漁が1日、全国のトップを切って解禁。この日を待ちわびた太公望が1年ぶりに竿の感触を楽しんだ。
 29日から30日朝まで降り続いた雨の影響で水位は平常より20~30㌢ほど高めで濁りもあり、釣り人は少なめ。そんななか、ダム下流では川中迂回線の老星で5人が入川。そのうちの一人、大阪市の宅見実さん(65)は、午前8時ごろから竿を出した。釣果は2時間ほどで3匹、サイズもやや小ぶりながら、「早い幕開けで、雨の影響も考えると、こんなもの。でも何よりこの時期から竿の感触を楽しめてうれしい」と笑顔で話していた。5人のうち多い人で6匹を釣り上げた。
 県内の河川のアユ漁解禁日は4年前まで5月26日になっていたが、県の内水面漁業調整規則の変更に伴い、5月1日に前倒しされた。日高川は初年度の23年については試験的に解禁日を3日としたが、おととしから1日になり、日本一早い解禁となった。