県の本年度振興局政策コンペ事業が決まり、日高、西牟婁、東牟婁の3振興局が合同実施する不思議伝説PRの「癒しの国の『妖し』の物語~熊野への聖地巡礼~」など6つの事業が採択された。
 振興局政策コンペ事業とは、各振興局の職員が地域の資源を使って住民、市町村とともに施策を企画・立案、直接、知事にプレゼンを行い、審査を受ける。平成15年度から始まり、25年度までに108事業が実施され、日高振興局はこれまで、平安遷都1300年祭に合わせた「売り込め 平城京ゆかりの地『御坊日高の歴史・食文化の発信』」(22年度)、日高看護学校開校に合わせた「ナースのお仕事PR大作戦」(25年度)などを実施している。
 今回の3振興局合同企画の「癒しの国の『妖し』の物語」は、各地方の不思議、妖怪、民話にまつわる伝承等をまとめたガイドブックを作り、秋には若い女性をターゲットとした観光ツアー「純愛の化身、清姫ゆかりの美人旅(仮称)」を実施。ガイドブックは清姫や小栗判官の照手姫ら女性にまつわる物語を主題とした伝説等を集め、ツアーの参加者に配布し、ツアーでは道成寺や一願寺(田辺市中辺路町)などを巡り、龍神温泉で恋愛座談会を開く。
 このほか、本年度は日高振興局独自企画のサイクリング愛好家の誘客イベント、「お薦め 和歌山ならでは海沿いライン 白崎海岸~煙樹ケ浜の海沿いPR」も選ばれた。