定数12に対して現職12人、新人1人の計13候補が熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げてきた日高川町議選にいよいよきょう20日夜、有権者の審判が下る。注目の開票作業は午後8時から小熊の川辺西小学校体育館でスタート。得票は8時半から30分ごとに発表があり、10時ごろには大勢が判明する。投票率は、候補者が少なく大きな争点もなかったことから4年前の前回を下回る82%前後となりそう。
 任期満了に伴う今回の選挙は当初、定数削減による激戦が予想されたが、年末年始にかけて現職4氏が不出馬を表明、一転して低調ムードとなった。中津地区など町内各地で新人擁立の動きはあったが出馬には至らず、一部で無投票の声さえささやかれていたが、2月末に新人が名乗りを上げ、1人超の少数激戦となった。定数16を12に削減して初の選挙で、各候補とも一気に上がった当落ラインに困惑。地元で支持を固める一方「1票でもほしい」と街宣カーで広い町内を奔走。スキンシップを図り、街頭演説で住みよいまちづくりへの各種施策や抱負など必死に訴えてきた。上位数人が争うトップはだれか、混戦の下位からどの候補が抜け出すのか。有権者の審判に委ねられた。
 投票率は、新町となって初の選挙だった8年前には87.62%を記録。新町のまちづくりや交流センター建設など争点が多かった。定数削減が争点の4年前は86.44%にダウン。地域別には有権者数の割に候補者が多かった美山が最高の87.00%、次いで中津86.83%、川辺が86.12%。今回は候補者数が前回より5人少ない上に目立った争点もなく、前哨戦から低調。本番に入っても盛り上がりにかけた印象で、ダウンが予想されている。特に中津は候補者が2人と少ないことから有権者の関心は薄くダウンが濃厚。川辺も無関心層の多さなどから下がるとの見方が多い。4人乱立の美山は前回並みとなりそうで、全体的に82%前後までダウンするとの見方が多い。投票は午前7時から午後6時まで。