日高医師会、介護支援専門員協会日高御坊支部、日高病院地域医療連携室などがスクラムを組んで9日、同病院で日高御坊地域医療福祉情報ネットワーク「フレンズつながり」の設立総会を開いた。日高地方にある医療と介護分野の関係者が職種の壁を越えて連携を深め、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせる仕組みをつくろうと、今後、研修会や意見交換会を開いていく。
 全国で高齢化社会が深刻化する中、厚生労働省は、各地域に対して平成37年をメドに医療と介護が必要な高齢者を支える仕組み「地域包括ケアシステム」の構築を推進。重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、生活などの支援やサービスが一体的に提供される仕組みのことで、構築に向けては地域の特性に応じて関係機関の連携が必須条件。こういったことから、今回関係者がフレンズつながりを立ち上げることになった。今後は、2カ月に1回研修会や交流会を開き、会員の知識・技術向上、連携強化を図っていく。
 設立総会には関係者ら約120人が出席。役員選出が行われ、初代会長には池田内科クリニックの池田明彦院長が就任し、「田辺市などにはすでにこういったネットワークがあり、ようやく御坊でもつくることができた。『日高は一家、皆さん兄弟』の気持ちで頑張ろう。この会には会費はいりません。必要なのは熱意と時間」とあいさつした。任期は2年間。総会のあとには県介護支援専門員協会会長で田辺市初山歯科診療所の初山昌平所長を迎えて「つながりを深める多職種との連携」をテーマに講演も聴いた。会長以外の役員は次の皆さん。
 副会長=中島彰一(中島医院)、塩見哲史(カルフール・ド・ルポ印南) 企画委員=高辻幹雄(高辻内科胃腸科)、木下誠弘(日高博愛園)、湯川憲治(同)、志水建一(カルフール・ド・ルポ印南)、廣畑美智子(日高病院)、楠本祐史(同)▽事務局=日高病院地域医療連携室℡0738ー24-1786。