平成25年にみなべ町を訪れた外国人宿泊客数は3万8172人で、データがある平成13年以降では最高となったことが分かった。前年の1万8989人と比較すると2倍。担当のみなべ町うめ課では「円安などの影響で、以前よりも外国人が日本を訪問しやすくなっているのではないか」と話している。
 同町を訪れる外国人観光客は中国、韓国のほか台湾や香港などアジアが中心となっている。過去の宿泊者数のまとめをみると、記録を始めた平成13年には2万2230人だったがその後徐々に増え始め、近年は3万5000人程度で推移していた。しかし平成23年には、3月の東日本大震災による福島第一原発事故で前年比28%減の2万3160人に減少。24年も尖閣諸島や竹島の問題で反日運動が高まり、1万8989人にまで落ち込んでいた。
 25年は、アベノミクスで円安が進んだ影響で3年ぶりに増加に転じ、日本人も含めた観光客総数は63万7949人。前年の63万7672人とほぼ同程度だった。同町では山内の「紀州南部ロイヤルホテル」に宿泊する外国人が多いため、外国人観光客数は県内の市町村でも上位となっている。