御坊市管工事業協同組合(木本勝秀組合長)は近い将来発生すると予想されている大地震に備え、湯川町財部の事務所敷地内に井戸を設置。水質調査の結果飲料水としても使用できることが分かり、同組合では「万が一の際には飲料水をはじめ多目的に使っていただきたい」と話している。
 同組合では市の上水、下水で有事の際に管の調査・補修などを行う災害協定を締結しており、その一環として敷地内で掘削を実施。周辺に水脈があることはわかっていたため、3月中に3日かけて7、8㍍まで掘削した。当初は飲料水として使えなくても、トイレを流す水などに利用してもらおうと検討していたが、県薬剤師会に水質調査を依頼したところ、飲料水としても使えることが分かった。
 井戸には水をくみ上げるためのポンプも設置。電動ポンプに加え、停電時の使用を想定し、手動ポンプも備えた。ポンプを動かせばいつでもきれいな水を出すことができ、また一般的な利用では枯れることはないという。同組合では「水は災害時に最も重要なものの一つ。さまざまな用途で多くの方に利用していただければ」と話している。