みなべ町体育協会(尾田真次会長)は29日、平成27年度に開催される紀の国わかやま国体へ機運を盛り上げようと、山岳競技で使用される南部高校内の施設を一般開放して「クライミング体験会」を開いた。小中学生約30人が凹凸のついた高さ15㍍の人工壁登りに挑戦。「しんどいけど楽しい」と競技に親しんでいた。
 国体は来年9月26日から10月1日まで開かれ、みなべ町では軟式野球と山岳競技の2種目が行われる。このうち山岳競技は高さ15㍍のボードを登るリード競技、高さ5㍍のボードのボルダリングの2競技で実施。昨年建設された南部高校の施設でリード競技、ボルダリング競技は南部小学校体育館内に施設を設置する。軟式野球は千里ヶ丘球場。
 体験会では山岳経験者が講師を務め、登り方などを指導。参加者は命綱を付けて絶壁登りに挑戦した。見事一番上まで登頂する参加者もおり、笑顔を見せていた。圡井亮君(南部小新6年)は「登っていくと手を掛けにくいところがあり、高くなってくると少し怖かった」、登頂を達成した矢田海都君(同小新5年)は「上まで登ると南部湾が見えてとても気持ちよかった」、清水遥羽さん(中芳養小新6年)は「体力を使ってしんどいけど、クライミングが体験できて楽しかった」と話していた。