みなべ町の南部梅林(晩稲)と岩代大梅林が閉園し、それぞれ今シーズンに訪れた来園者数をまとめた。南部梅林は約2万7000人で昨年と比べ約4000人の減少。岩代大梅林も6570人で、昨年より2291人少なかった。合計で15%(約6300人)が減った。開園中の土日曜日に悪天候が重なったことに泣かされた結果となった。
 南部梅林は1月25日にオープン。茶席、よさこい踊りのステージなど多彩な催しを展開して誘客を図った。最高は花の状態、天候ともによかった2月23日の日曜日で約4000人を記録した。閉園は今月9日だった。過去の入園者数をみると、平成12年がピークで5万3651人。その後は右肩下がりで推移し、平成18年には4万人を割る3万412人、24年には2万8145人。データがある昭和58年から32年間で3万人を切ったのは、ことしを含めて9回。平成5年以降では平成24年の2万8145人に続いて2回目となった。同梅林を運営する糸川昭三会長は「天候のほかにも、4月から消費税引き上げになることが消費意欲を下げて客足に響いたのかもしれない。雪のため高速道路が一時不通となったことが2回あったのも影響した」と話している。
 岩代大梅林も昨年は過去最高の8861人だったが、ことしは悪天候の影響で減少。最高は南部梅林と同様に、2月23日の約1000人だった。期間中はもちまき、野外ステージなどの誘客イベントを盛り込んでいたが、天候が良かった昨年と比べて2291人(26%)の落ち込みとなった。