発達した低気圧の影響で、日高地方でも14日未明から雪が降り始め、御坊市内などの平野部や日高川町の山間部など広い範囲で積もるなど十数年ぶりの大雪となった。幸い大きな事故はなかったものの、JRきのくに線は御坊―和歌山間の普通列車が運転を見合わせたほか、高速道路は通行止め、国道42号も由良町や日高町で大渋滞となるなど、交通機関に大きな影響が出た。
 和歌山地方気象台によると、日高川町の川辺観測所で午前6時1分に最低気温0・1度を記録。雪は14日午前0時過ぎから降り始め、平野部でも数㌢、ところによっては5㌢以上積もり、山間部の日高川町寒川では20㌢にも達した。家屋の屋根や田畑、山々など辺り一面銀世界となり、各地の道路では積雪や凍結でノロノロ運転や立ち往生する車が見られ、日高町の住民は「こんな雪見たことない」とびっくり。日高川町では除雪のためのブルドーザーも出動したが、昼前から雪は雨やみぞれに変わった。
 交通機関への影響も大きく、JRきのくに線では14日午前9時ごろから御坊―和歌山間の上下とも普通列車が運休。正午時点で運転再開はされていない。高速道路も朝から通行止めとなり、迂回路となる国道42号では由良町内のトンネル付近で車数台が立ち往生するトラブルでほぼストップ、日高町池田から広川町内までチェーン規制となった。雪の影響で由良町と日高町のすべての小中学校は臨時休校となり、美浜町の小中学校は給食調理委託業者(由良町)に食材が届かないため、午後からの授業は取り止めた。日高川町では美山地区のコミュニティバスが終日運休となった。
 この冷え込みは18日ごろまで続く見通し。