きょう14日はバレンタインデー。269年、ローマ皇帝の迫害下で殉教した聖ウァレンティヌス(テルニのバレンタイン)に由来する記念日。日本では「女性から男性へチョコレートを贈る日」として定着しているが、欧米では男性も女性も花やカードを、恋人や親しい人に贈ったりするという。バレンタインデーのお返しをするホワイトデーは日本で考案された日で、欧米にはない。韓国では4月14日にバレンタインデーやホワイトデーに縁がなかった男女が、黒いものを飲食する「ブラックデー」があるという。
 日本の方式がいつから始まったのかは定かでないらしく、1936年にモロゾフが広告を出したとか、1960年に森永製菓が新聞広告を出したなど。いずれにしてもしばらくは定着しなかったようで、普及しだしたのは1970年代になってからだという。
 そんなバレンタインデーに「男性から女性に花を贈ろう」と、印南町の花き連合会とJAみなべいなみ花き部会が取り組みを進めている。男性が花を贈るのは欧米や中国、台湾などで行われており、日本でも全国の花き生産者らを中心に普及活動が行われている。去る11日には高速道路印南SA(サービスエリア)でPR活動を行い、白浜やみなべ帰りの観光客らに地元の花で作った花束を無料配布し好評だった。全国的にもこの活動は始まって間もない。バレンタインデー本家のチョコレートも普及には10年以上かかったように、世間に広がるにはまだまだ長い年月がかかるだろうが、いつか「バレンタインデーには男性から女性へ花束を」などと言われる日がくるかもしれない。
(城)