結婚相手がなかなか見つからないわが子に代わり、親同士が「お見合い」をして子どものパートナーを探す結婚支援フォーラムが3月5日、田辺市文里のガーデンホテルハナヨで開かれる。これまで全国各地で同じイベントを開催している結婚支援団体、一般社団法人良縁親の会(本部・京都市)が主催し、紀南地方では初めて。50歳ぐらいまでの独身の子を持つ親を対象に、27日まで申し込みを受け付けている。
 良縁親の会は、子どもが独身であれば年齢を問わず参加OK。子どもの職業や学歴、趣味、資格、結婚歴、相手の条件などを記した申し込み書を送付すると、後日、住所と氏名以外が記された参加者名簿が届き、事前に当日の交歓相手を検討できる。フォーラム当日は子どもの身上書、1年以内に撮影した写真を持参し、事前に想定していた相手の親と交流。意気投合すれば持参した身上書と写真を交換して持ち帰り、本人同士が気に入れば後日、お見合いとなる。
 同会の親同士のお見合いフォーラムは平成17年に京都で初めて開かれ、3年前からは各都市の経営者協会が後援するようになり、これまで関西を中心に東京、名古屋、九州などで計166回、延べ1万3424人が参加。成婚数は参加者に報告義務を課していないため記録はないが、多くの礼状が届いており、脇坂章司代表理事は「いまや社会問題となりつつある生涯未婚率の上昇を少しでも軽減できる社会貢献活動の1つとして、世の中に必要な仕事だと実感しています」という。
 和歌山県内では平成21年から昨年まで4回、いずれも和歌山市内のホテルで開かれ、今回は初めて紀南地方での開催となる。フォーラムは午後1時から。募集定員は80人。参加登録費は1人1万円(夫婦で参加の場合は2万円)。申し込み受け付けは27日(定員になりしだい締め切る)まで。詳しい問い合わせは良縁親の会℡075―213―0506。