県は3日、新たに県内13の幼稚園、小学校などでインフルエンザによる学級、学年閉鎖等の措置がとられたと発表した。今季は現在のところ、昨シーズンと比べて有症者数、閉鎖措置校数とも少ないが、県内はすでに流行注意報基準を突破。今週に入って全県的に有症者が急増傾向にあり、日高地方も美浜町のひまわりこども園など2校1園で閉鎖措置がとられた。
 県健康推進課によると、3日は和歌山市、岩出市、田辺市、那智勝浦町など9市町の13の小学校と幼稚園、こども園で、計16のクラス、学年で閉鎖措置が決定された。日高地方は、美浜町のひまわりこども園の4歳児3クラス56人のうち、14人がインフルエンザ様疾患で欠席したため、3日午後から7日まで学年閉鎖。日高川町の川辺西小は4年生39人(2クラス)のうち8人が欠席、みなべ町の上南部小は3年生(1クラス)35人のうち10人が欠席し、それぞれ4~6日、3~5日の学年閉鎖となった。
 先月末時点の県内の閉鎖措置の累計は、65校で有症者数が540人。昨季と比べると55校減、有症者数半分以下の540人だったが、3日の13校、有症者699人は一日の報告数としては今季最多となり、ここにきて流行の勢いが増しつつある。