プロ野球パ・リーグ、オリックス・バファローズ主催の少年少女野球教室が2日、御坊小学校体育館であり、日高地方や田辺市、広川町の小学生球児ら約120人が参加した。講師は御坊市出身、日高高校OBで、オリックスでは中継ぎ、抑え投手として新人王を獲得するなど大活躍した大久保勝信さん(37)ら8人が務め、参加者はあこがれの元プロ野球選手らの指導に目を輝かせて練習に打ち込んでいた。
 教室は田中数将市議後援会が協力。羽田耕一さん(60)が校長を務め、大久保さんをはじめ元オリックス投手の橋本泰由さん(36)=日高町原谷=、乾絵美さん(30)、小澤聡さん(61)らがコーチを担当した。羽田さんは日本タイの4打席連続本塁打記録を持ち、乾さんは女子ソフトボール日本代表の捕手として北京五輪で金メダルを獲得。小澤さんは日本体育協会公認のアスレチックトレーナー。
 開会式では田中市議、羽田校長があいさつ。グラウンドコンディションが悪かったため室内での教室に変更となったが、参加者はストレッチの仕方から始まり、みっちりと守備、打撃指導などを受けた。守備練習では大久保さんから「肩幅より足を広く構え、体の前でしっかりと捕る」などとアドバイスが送られ、ティー打撃では羽田さんから「バッティングで一番大事なのはタイミング。手(腕)でとらずに下半身でとるように」などと身振り手振りを交えながら教わっていた。
 羽田さんから「手首を返すのが早い」とスイングの注意を受けた湯川少年の山田孝徳主将(湯川小5年)は「教えてもらった通りにやると、打ちやすくなった。これから気をつけて練習していきたい」と話していた。