日本を訪れる外国人向けの新たな土産品を発掘・紹介する「第10回魅力ある日本のおみやげコンテスト」(ふるさと祭り東京実行委員会主催)で、JAみなべいなみ(久保秀夫組合長)のデザート感覚で食べられる梅干し「tomato-ume」が最優秀のグランプリを獲得した。久保組合長は「消費者に新しい梅干しの味として認知してもらっている。この受賞でさらに梅の消費拡大につながれば」と話している。
 日本の土産を通して日本の魅力を海外に伝え、日本への来訪を促進する目的で開催。全国から飲料・食品部門と工芸品部門に分けて募ったところ、計約250品が集まった。審査員は早稲田大学名誉教授の吉村作治さん、韓国・中国・ドイツ人ら計10人。1次の書類審査で各部門50品に絞り、2次でグランプリ・準グランプリ・特別賞1点、入選10点が決定した。
 グランプリに選ばれた「tomato-ume」は、紀州みなべの完熟南高梅を高糖度ミニトマト「優糖星」の果汁で漬け込んだ甘くてまろやかなトマト風味の梅干し。デザート感覚で食べられるのが特徴。審査員の吉村さんは「南高梅のトマトソースがけと聞くと、一味違う味が期待できる。長期保存できて世界中の人の嗜好(しこう)に合う点が良かった」と話している。このほか県内では田辺市の㈱アセロラフーズの「和歌山丸ごとお持ち帰り」(5種ジャムの詰め合わせ)、橋本市の池田清吉建具の「木工組子細工」も入選した。表彰式は10日、東京ドームで開催中の物産イベント「ふるさと祭り東京」会場で行われた。