みなべ町の成人式が4日に紀州南部ロイヤルホテルで行われ、新成人163人のうち129人が出席、大人への門出を祝った。小谷芳正町長は「みなさんは今まで大勢の人に支えられて立派に成長した。感謝の気持ちを忘れず、かけがえのない人生を送ってほしい」と式辞。新成人を代表して坂口晴哉さん(晩稲)が「夢と希望を持って責任ある行動ができる大人になれるように精進します」と誓った。
 ことしの対象者は昨年より21人少ない163人(男78人、女85人)。小谷町長は「皆さんはこれまで20年間、家族に見守られながら人として立派に成長されました。今後もそれぞれの分野で活躍されることを期待しています。また、発生が予想されている南海トラフの大地震、台風などの災害の際は自分の命は自分で守り、次に今まで育ててくれた家族や近所の人たちを恩返しの意味を込めて助けてもらいたい」と式辞。田中昭彦議長、小谷眞千子教育委員長も祝辞を述べ、大人への門出を祝った。新成人を代表して坂口さんが「有権者としての自覚を持って行動し、環境問題にも取り組みます。美しいみなべ町をいつまでも守り、複雑化する社会に自分を見失うことなく責任ある行動がとれる大人になれるように精進します」と謝辞を述べた。
 このあと新成人で構成する実行委員会主催のアトラクションが行われ、中学時代の担任のスピーチ、からし入りのサンドイッチを誰が食べたか当てる「ロシアンルーレット」などで楽しいひとときを過ごした。高城中学校出身で現在は大阪の会社員として働いている井戸俊樹さんは「中学時代の同級生と久しぶりに会ったが、みんな大人になったような感じを受けた。自分も大人として自覚を持っていきたい」、神戸市の大学に通う平代達哉さん(西岩代出身)は「成人したという自覚はまだあまり感じないが、これからの人生をしっかりと考えていきたい」とそれぞれ新成人としての感想を話していた。