中学校や高校の優れた陸上競技指導者をたたえる近畿陸上競技協会の「近畿春日賞」が決まり、みなべ町埴田の中学教諭、鈴木忍さん(45)が受賞した。全日本中学陸上選手権大会などに教え子を送り出した功績などが認められた。受賞に際して「光栄に思う。これからもいままでやってきたことをしっかりと続けていきたい」と喜びと決意を話した。
 中学と高校の陸上指導者をたたえる賞。毎年、近畿各府県の中学と高校で1人ずつ選ばれる。鈴木さんは県内中学校の陸上指導者として認められた。
 鈴木さんは全日本中学選手権大会で平成7年と8年に砲丸投げ、12年には棒高跳び、23年には110㍍ハードルで教え子4人を出場に導いた。ジュニアオリンピックでも8年に教え子が砲丸投げで6位に入賞、昨年も生徒を出場させた。指導者として大きな功績を残したことが評価され、今回の受賞につながった。
 平成2年から中学教諭として陸上競技の指導を始め、南部、河南、大成、上南部など日高地方の各校で陸上の顧問を担当。現在は日高中学校で陸上の指導を行っている。モットーは「一生懸命」。自身も中学時代から陸上に打ち込み、高校時代には110㍍ハードルでインターハイに出場している。