美浜町中央公民館で1日、直木賞作家で絵本作家としても活動している志茂田景樹さん(73)の読み聞かせ劇場が開かれ、町内の親子連れら約100人が語りのライブを楽しんだ。
 14年前、よい子に読み聞かせ隊を発足、隊長として全国各地で読み聞かせ劇場を開催。自作の絵本や他の作家の作品を読んだり、絵本を使わず楽団を引き連れてのステージもあるが、この日は絵本も楽団もないシンプルな語りスタイルで、自作の『ぞうのこどもがみたゆめ』『まんねんくじら』などを披露した。
 『ぞうのこどもがみたゆめ』はアフリカゾウの親子が主人公で、お母さんゾウが子どもに生きるための勇気と知恵を与え、草原で自立するための強さを育む家族の愛の物語。志茂田さんは虹色の髪にカラフルなタイツのおなじみの奇抜なファッションで登場、「ちょっと風邪気味」といいながらも身振り手振りの熱演で、子どもたちをカゲキなワールドに引き込んだ。