歌手の島倉千代子さんが8日、肝臓がんのため75歳で亡くなった。島倉さんは昭和38年ごろ、印南町の切目小学校を訪ねており、当時を知る地元の住民からもしのぶ声が聞かれた。
島倉さんは歌手として大スターとなっていた昭和38年、印南町西ノ地の元村出身で当時プロ野球阪神タイガースの人気選手だった藤本勝巳さんと結婚。藤本さんのふるさとである切目に2人で結婚報告にやってきた。スター同士の結婚は全国的にもニュースとなる中、元村の親戚宅を訪ねると、一目見ようと多くの住民が集まるなど沸き返ったという。切目小学校講堂では花束贈呈なども行われ、島倉さんが多くの住民の前であいさつしたことを、当時を知る住民はいまでもはっきり覚えている。
当時小学生だったという60代の女性は「すっごく美しかったのが印象に残っています」。高校生だった元村の寺下鎮雄さん(68)は「週刊誌でも大々的に報じられるビッグカップルがやってきたんですから、そらすごいにぎわいでした。ミヤコ蝶々さんが白浜へ行く途中に車が故障して元村へ修理に立ち寄り、住民が集まって沸いたことがあったんですが、その少しあとで島倉さんの騒ぎ。元村は大にぎわいでした」と振り返り、「若くてきれいで、優しそうな感じのいいお姉さんという印象。とにかくご冥福をお祈りします」と話していた。

