県は22日、今月10日発売の女性セブンの「中国&韓国産 放射能汚染 この食品が危ない」と題する記事に、実際には放射性物質が検出されていない和歌山県産のトマトとモモから、放射性物質が検出されたかのように受け取れる掲載があったと発表した。
 県によると、県は消費者の安全・安心を確保するため、平成23年10月から各保健所に放射性物質検査機器を配備し、県内産の農林水産物や加工食品の検査を実施。これまで一度も検出されたことはないが、女性セブンの記事に「トマトとモモから放射性物質が1㌔当たり20ベクレル検出されたかのように受け取れる、事実と異なる掲載があった」という。
 県は「編集担当者が記事中の『放射性物質が検出された食品最新リスト47』に厚生労働省ホームページのデータを引用する際、検出下限値として掲載された数値(一般食品の放射性物質の基準値1㌔当たり100ベクレル以下の5分の1)を検出数値として掲載したことが分かった。県産の産物が放射性物質に汚染されているとの誤解を生じさせ、関連産業に大きな被害をもたらしかねず、発行の小学館に対して厳重に抗議し、謝罪と訂正記事の掲載を求めるとしている。