明日23日から 27  日までアメリカテネシー州マーフリーズボロで開催されるドッグスポーツ「USDAAアジリティーワールドチャンピオンシップ」に、日高川町土生の江原輝之さん(44)と愛犬ジーナ(ボーダーコリー、オス4歳)のペアが、日本代表として出場する。昨年に続き2回目の世界挑戦。
 アジリティーとは、犬と人間が調和をとりながら、コースに設置されたシーソーやハードル、トンネルなど20前後の障害をクリアしていく、いわゆる障害物競走のような競技。タイムのほか定められた順番通りに着実に障害をクリアすることが求められ、競馬のように血統が重視されるブラッドスポーツとされる。江原さんのパートナー、ジーナは両親ともアジリティー未経験という無名血統ながら、非凡な能力が備わっていたという。指示に対する反応、障害に向かっていく速度、障害を正確にクリアしていく対応力などに優れ、江原さんとの日々のトレーニングでその非凡な能力が開花した。ジーナにとって江原さんとのトレーニングの時間は楽しくてたまらない至福のひととき。家族の一員として生活をともにし、築き上げた絆が血統を超越し、ペアを世界の大舞台に導いた。
 初出場だった昨年は、江原さんが緊張し、ジーナも3歳という若さからテンションが上がって本来の力を発揮できなかったよう。2回目の今回は、昨年の経験に加え、ジーナも成長が著しく手応えいっぱい。「私がミスさえしなければ世界相手でも十分戦えるはず。個人競技でメダルを目指したい」と江原さん。江原さんとジーナの世界挑戦を、アメリカテネシーから遠く離れた地元、日高の地から応援している。     (昌)