東京国体の高校野球(硬式)決勝は3日に行われ、近田拓矢選手(3年、大成中・御坊ジュニアタイガース出身)が主砲の大阪桐蔭(大阪)が修徳(東京)と10―10で引き分け、両校が優勝。近田選手は初回に二塁打を放つなど、チームの連覇に貢献した。
 近田選手は4番、一塁で出場。初回、2点を先制した場面で左中間へ二塁打を放ち、この回一挙4点の猛攻につなげると、6回には四球で出塁、追加点に貢献した。
 今大会、近田選手は大活躍で、初戦の常総学院戦(茨城)で1安打を放つと、2回戦の常葉学園菊川戦(静岡)では8回に値千金の決勝打。準決勝の鳴門戦(徳島)では、二塁打2本と爆発した。近田選手は「最後の大会で優勝できてうれしい。このユニホームを長く着ることができてよかった」と話した。
 夏の甲子園初戦の日本文理(新潟)戦では左翼席中段へ豪快な一発をたたき込み、その打力はプロ注目の逸材。国体でもメジャーを含むプロ球団が熱視線を送った。今後の進路は亜細亜大学へ進学を希望。「大学で4年間頑張ってプロを目指したい」と話している。