県川柳協会主催、第21回県川柳大会は29日、和歌山商工会館で開かれ、日高番傘川柳会の柳岡敬子さん(74)=御坊市島=の作品が全日本川柳協会会長賞を受賞した。
 雑詠、題詠など7部門があり、柳岡さんは事前に寄せられた360句の中から「みかん」の題詠で1席に当たる同賞を受賞。作品は「お帰りと迎えてくれたみかん山」。東京にいる娘を訪ねた帰りなど、電車で阪和線から紀勢線へと南に進むに連れて景色を彩り始めるみかん山を見て、ふるさとへ帰ってきたことを実感する思いを詠んだ。柳岡さんは川柳歴約30年。市文化祭などでの入賞経験はあるが、県大会での受賞はこれが初めて。「思いがけないことで、驚きました。とてもうれしいです」と話している。