京都府でまた痛ましい交通事故が起きた。八幡市の府道で18歳の少年が運転する車が通学途中の小学生の列に突っ込んだことは多くの人がご存じだろう。急加速、アクセルの踏み過ぎ、さまざまな報道から見えてくるのは無謀な運転。詳しい原因が明らかになるまでは何とも言えないが、運転ミスによる、起こるべくして起こった事故といえるだろう。京都府では昨年、亀岡市で無免許運転の車が登校中の児童らの列に突っ込んで10人が死傷する事故が起きている。悲劇は繰り返されてしまった。
 交通事故を起こそうと思って運転している者はまずない。京都の事故のように無謀運転はなくならないが、事故全体に占める割合はそれほど多くないのも現実だ。車を運転している以上、誰しも事故を起こしてしまう、もしくは巻き込まれてしまう危険は常に隣り合わせにあるということだ。ある報道で知ったが、千葉県にある全国唯一の交通刑務所には約200人の受刑者がいる。飲酒運転など悪質な運転で死亡事故を起こした者もいるが、少しの不注意で接触事故を起こし、はずみで歩行者の列に突っ込んで死傷者を出してしまった者もいる。受刑者といっても犯罪者のイメージではなく、ごく普通の生活を送っていた人たちが多いのだと。
 安全運転を心がけているが、つい急いでしまったり、考え事をしてヒヤリとした経験は誰しもあるだろう。事故はその延長線上で起こってしまうのだ。加害者も被害者も、またその家族も生活が一変する、事故の恐ろしさを今一度考えたい。30日まで秋の全国交通安全運動が展開されている。多くの人が安全意識を高めるきっかけにしてほしい。  (片)