みなべ町芝、書道家の赤木昭子さん(71)は11月12日から24日まで13日間にわたってアメリカ・ニューヨークで開催される展示会「Japan Arts Selection in the Les,NYC」に出展する。展示するのは「心」と書いた書の掛け軸(縦約1・5㍍、横約60㌢)で、赤木さんは「アメリカの人々に日本文化である書に興味を持ってもらいたい」と話している。
 今回の展示会は墨がテーマで、展示作品には書と水墨画の作品が展示される。東京の企画会社が主催で、全国的には知名度が低いが実力のある日本の芸術家34人が選ばれた。
 赤木さんは、日本人の温かい心を伝えようと、昨年11月に仕上げた「心」を出品する。開催期間中の15日に催されるレセプションでは書の実演も披露し、現地で2作品を完成させる。題材は、富士山が世界遺産に登録されたことから「山」、日本の国花「桜」を選んだ。用紙は龍神の和紙作家奥野誠さんに製作を依頼した、山をイメージした薄緑、桜をイメージした薄ピンクの紙(縦90㌢、横145㌢)を使う。赤木さんは「海外での展示は初めて。書を通じて、日本の心を外国の人々に伝えられれば」と話している。
 平成11年から墨人会の書家、故羽柿賀恵子さん(西岩代)に師事し、翌12年、初めて墨人展に出展。以後、墨人会の東京展、京都展、関西サークル展などに出展。ことし2月には多目的施設「Mi館」で初めて個展を開催した。