20日昼、印南町宮ノ前地内で、倉庫として使っていたビニールハウス1棟が全焼する火災があった。火の気がないことから不審火とみられ、去る15日から16日にかけての連続放火と同一犯の可能性が高いとみて、御坊署らが調べを進めている。住民らは「昼間にやるなんて、気が休まる時がない」と不安と怒りの声が上がっている。
 現場はアイテックから西約100㍍で、午後2時45分ごろ、近くを通り掛かった男性が黒い煙が上がっているのを発見。近づいて確認するとビニールハウスから火が出ており、119番通報した。日高広域消防と地元消防団が出動し、約1時間後に消し止めたが、パイプハウス約60平方㍍が全焼。中にあった花の栽培用ネットや段ボールなど農業資材も燃えた。ハウスは敷地内に3棟建っており、東端の1棟が全焼、真ん中の1棟のビニールも一部を焼いた。通報した男性によると、全焼したハウスの南東側の角が燃えていたらしく、すぐに全体に広がったという。所有者の男性は「火の気はないし、近くでたき火もしていない」と証言しており、何者かが火をつけた可能性が高い。北側は山、周りは田んぼがあるくらいで人目につきにくいが、約100㍍南側には交通量の多い県道があり、近くの切目川沿いでは工事も行われている。駆けつけた住民は「昼間で誰かに見られてもおかしくないほど大胆な犯行。早く解決してほしい」と願うように話していた。午後4時55分ごろには印南町と御坊市の境界付近の明神川地内で「煙が見える」との通報があり市、日高広域両消防、県警ヘリコプターが出動したが、火災は確認できなかった。
 町内では15日深夜から16日早朝にかけて、真妻や樮川、宮ノ前、切目地区で本堂や倉庫、わらなどが燃える不審火が5件発生。4年前の8月から9月にかけても連続不審火があり、御坊署らが警戒を強めている。