U―12(小学6年以下)サッカーの県トレセン選抜チームの選考会がこのほど和歌山市の紀三井寺競技場で開かれ、日高地方から御坊キックマンの佐藤瑠威選手(御坊小5年)が代表入りを決めた。20日から3日間、大阪府堺市で開かれる関西ナショナルトレセンに参加する。5年生ながらドリブル、スピード、得点力どれをとってもトップレベルの逸材で、さらなる活躍が期待されている。
 選考会には県内の約30人が参加。練習やゲームで一人一人の動きを審査したほか、6月から7月にかけての関西トレセンリーグのプレーも考慮し、ゴールキーパー1人を含めて12人が選ばれた。5年生は佐藤選手だけで、日高地方からも唯一の選出となった。
 御坊キックマンや県トレセンでもFWの攻撃的な選手。切れ味鋭いドリブル突破とゴールを決める決定力の高さ、チャンスを演出する視野の広いパスなどすべてにおいて優れており、Jリーグセレッソ大阪の下部組織で将来有望な選手を集めているエリートコースにも週に1度参加している有望株だ。
 サッカーが何より大好きで、練習が休みの日でも自宅の前で必ずボールを蹴っている。将来はJリーグ、そして日本代表で活躍し、スペインリーグのFCバルセロナでプレーするのが夢。関西トップクラスの選手が集まるナショナルトレセンでは「すごい選手ばかりなので楽しみ。自慢のドリブル突破で得点を決め、誰にも負けないプレーをしたい」と張り切っている。御坊キックマンの梅本昌照監督は「素晴らしい選手たちのいいところを吸収して、楽しんできてほしい」とエールを送っている。