疲労回復や夏バテ防止などに効果がある梅をスポーツで生かしてもらおうと、みなべ町や町内の関係者は12日、和歌山市の紀三井寺球場を訪れ、高校球児に梅干しを贈った。うめ課の林秀行課長らが県選手権大会に出場している各チームに手渡し、「梅パワーで、炎天下の中でも元気いっぱいに頑張ってほしい」と激励した。
 夏の大会で高校球児に梅干しを贈るのはことしで3回目。同町と紀州みなべ生産者協議会、紀州みなべ梅干組合の3者の主催で行い、PR用の梅干し(1粒入り)を用意して届けた。出場している39チームには各1ケース(300個入り)、高野連スタッフと審判関係者らに計10ケースを贈った。開会式前に手渡し、高野連の松下博紀理事長(49)は「練習中や休憩中に梅干しを食べ、選手が健康管理を行うことができる。大変ありがたい」と感謝。林うめ課長は「梅干しは夏バテ防止や疲労回復などスポーツに必要な機能性を持っている。ことしの夏も暑いと聞くし、梅干しを食べて頑張ってもらいたい」と話していた。
 同町では梅とスポーツを結びつけた取り組みを行っている。昨年秋には日本体育大学の駅伝部に梅干しを提供。同部が梅干しを食事に取り入れ、1月に行われた箱根駅伝で優勝したこともあった。