第52回全日本剣道選手権大会県予選(県剣道連盟主催)が7日に岩出市総合体育館で開かれ、南部中学校教諭の宮里華乃子選手(24)=四段、有田市保田=が初優勝を飾った。決勝では見事な面を2本奪って勝負を決め、9月8日に兵庫県立武道館で開かれる全国大会の出場切符を手にした。宮里選手は「全国では一つでも多く勝って上位に入りたい」と意気込んでいる。
 3年前と昨年は準優勝で、優勝にあと一歩及ばす、涙をのんでいた。今回は15選手が出場。1回戦から順調に勝ち上がり、決勝では和歌山東高3年の野地本冴選手と対戦。試合開始後に相手が攻撃を仕掛けてくる出鼻を挫く形で面を決めて先制。再開後も相手の小手を払ったあとに鮮やかな面で2本目を奪って優勝を決めた。宮里選手は「決勝までの4試合のうち3試合の相手が高校生で、負けられないという気持ちで試合に臨んだ。優勝できてうれしい」と振り返り、「紀の国わかやま国体の強化選手にも選ばれており、土日曜日にはその練習があるので、指導している南部中学校剣道部の生徒には迷惑をかけている。その分、全国で頑張りたい」と話している。
 小学2年生の時、地元の保田剣道教室で剣道を始めた。近畿大学附属和歌山高校時代は個人戦でインターハイ3位入賞。その後、大阪教育大学に進学して剣道部に所属、団体で全国ベスト8が2回、西日本大会では優勝するなどの経験がある。