南海トラフの巨大地震等に備え、迅速な通信で素早い避難指示につなげようと、御坊署は25日、県警ヘリとの無線通信訓練を実施。各自治体とも実践し、情報伝達態勢を確認した。
 大規模災害が起こった場合、県警ヘリが上空から津波の襲来状況などを県警本部にリアルタイムで伝えることになっているが、ヘリから各自治体に直接伝えてスムーズな避難につなげようと、御坊署管内では初めての訓練。御坊署は新庁舎の屋上に署員を配置し、上空を飛ぶヘリと交信した。各市町の庁舎でも低空飛行して役場担当者と無線で話し、通信の方法を確認していた。御坊署の佐藤裕志警備課長は「今回はスムーズに通信できるか確認するのがメーンで、あらかじめ準備していたが、今後は緊急時でも迅速に対応できるよう訓練を重ねていきたい」と話していた。