市は関西電力から移管を受けた日高港新エネルギーパーク「EEパーク」の太陽光発電施設(100㌔㍗)の電力を、ことし4月から国の「再生可能エネルギー固定価格買取制度」を活用して売電。2カ月が過ぎたが、好調な発電量、売電額を記録している。特に4月は晴天に恵まれ、発電量が過去同月の中で最高となり、売電額は50万円にのぼった。
 EEパークの太陽光発電施設はもともと関西電力所有の研究施設だったが、昨年10月25日、オープンから5年が経過して当初の目的を果たしたとして市に移管。市はことし3月に国から再生可能エネルギー固定価格買取制度の認可を受け、4月から発電した電力1㌔㍗当たり42円で関西電力に買い取ってもらっている。4月の発電量は1万4466㌔㍗で、前年同月比1・25倍。4月の発電量が過去最高だった平成21年を約200㌔㍗上回った。発電量は日射時間が長い夏場に向けて上がっていく傾向にあり、5月は1万5438㌔㍗。売電額は4月50万円、5月60万円。近畿地方は梅雨入りしたが、いまのところ雨が少なく、6月も順調な発電量が予想されている。担当課によると冬場の発電量が減少することを考慮しても、年間の売電収入は当初目標の約500万円を十分確保できると期待している。
 太陽光発電の施設規模からすると同制度に基づく買い取り期間は20年間となるが、既存の施設でこの制度を活用する場合、設置から経過した日数を引いた残りの期間が売電できる期間となる。同パークの太陽光発電施設は平成19年4月に設置されてもうすぐ6年になるため、残りの売電期間は約14年間で、売電額は累積7000万円が見込まれる。