任期満了に伴う日高川町首長選は早くも中盤入り。 元役場公室長の新人、 市木久雄候補 (61) =下田原=と現職、 玉置俊久候補 (63) =玄子=がし烈な戦いを繰り広げている。 約6割を占める大票田、 川辺が天王山と見られる中、 接戦が予想されるだけに約4割に当たる中津・美山両地区の情勢も勝敗を大きく左右する。 両陣営の分析から中津地区は地元の市木候補が優勢、 美山地区は互角の戦いも玉置候補が健闘している模様。
 市木、玉置両候補とも初日は街宣カーに乗って町内を一周。市木候補は地元、中津地区の高津尾で有権者に握手で支持を呼びかけ、玉置候補は美山地区の寒川でスキンシップ作戦を展開した。
 今月13日現在の有権者数は8808人で、うち中津地区が1843人、美山地区が1619人。
 全体の21%に当たる中津地区は高津尾(448人)、船津(433人)が大きな票田。田尻(旧川中第一小周辺、329人)、三十木(旧子十浦小周辺、216人)なども多い。お膝元の市木候補が優勢で抜群の知名度に加え、役場での約40年にわたる豊富な行政経験に期待を寄せる声を受けている。地元の支援者をはじめ、町議らも強力にバックアップ。船津、高津尾、佐井、川中、子十浦と地区全体で有利な戦いを進めており、陣営も「絶対に負けられない地区で期待している。最低でも6割5分はほしい。7割を目指している」と確かな手応えをつかんでいる。一方の玉置候補は苦戦を強いられているが、陣営では「できるだけ負けの度合いを小さくしたい。一色ではないと感じており、4割を確保したい」と力を込め、水面下に潜む票に期待を寄せる。劣勢の中でも地元早蘇地域と隣接する船津は、ミニ集会など通じて他地域よりは手応えを感じているという。
 全体の18%の美山地区は、川原河(山開センター周辺、569人)が最大の票田。初湯川(平スポーツセンター周辺、370人)、寒川(354人)なども多い。両陣営ともほぼ互角の戦いを繰り広げているが、知名度に勝り、産業振興策など4年間の実績などから玉置候補が健闘。陣営では「頑張っている。過半数はある」と好感触。これに対し、市木候補も知名度や施策が浸透、玉置町政への批判・市木候補への期待感から「先行されていたが、追いついた。五分以上はいける」と手応え十分。地区別では、川原河は玉置候補が地元支援者らの豊富な運動量でやや優勢のようで、 陣営では「上回っている」と手応え。市木候補も支援者らの小まめな運動が実を結び巻き返しを感じており、陣営では過半数を目指す。寒川も、玉置候補が過疎対策の評価などからやや優位と見られるが、市木候補も懸命の活動で互角に迫る感触を持っている。初湯川(平スポーツセンター周辺)は玉置候補の方が手応えはよく、熊野川(145人)は市木候補が手応えいっぱいで6割以上を確保する勢いだ。
 中津・美山両地区全体では、中津を地元とする市木候補がどれだけリードを広げられるか、玉置候補がどれだけビハインドを小さくできるかがポイント。市木候補は15日に美山入り。17日は中津、最終18日は町内全域を街宣。玉置候補は15、17日に中津の一部を街宣。 16、 18日には町内全域を巡り、中津・美山で支持を呼びかける。