麻薬の原料となり栽培が禁止されているケシの開花シーズンを迎え、 ことしは自生が例年以上に多く報告されており、 御坊保健所が撲滅へ情報提供を呼びかけている。
 同保健所管内では昨年1年間でケシの報告数は8件で403本だったが、 ことしは4月以降8件930本を処分しており、 本数はすでに倍増している。 日高町や美浜町、 日高川町など管内全域の野原に自生していたのを、 住民からの通報で発見した。 種類はすべて「アツミゲシ」。 長さ50~100㌢、 薄い紫色の花をつけるのが特徴で、 栽培が禁止されている。
 ケシには植えてもよいものと悪い種類があり、 知識不足から観賞用に栽培したり自生したものを放置するケースが後を絶たない。 同保健所では 「ことしは春先に気温が高かったので開花が早まったことと、 住民の意識が高くなっている表れ。 これから本格的な開花時期となるので、 特徴の似た花を見たら放置せず連絡してほしい」 と呼びかけている。 連絡は同保健所℡22-3481まで。