印南町は大災害による停電時の電源確保へ、 避難場所となっている切目小学校に太陽光発電パネルと蓄電池を設置する。 本年度予算に約3400万円を計上しており、 夏休みの7、 8月中に着工、 完成を目指す。
 切目小学校は海抜約29㍍の場所にあり、 大地震発生時には元村や上道地区の住民ら100人以上が避難すると予想されている。 町では長期の停電や通信を維持するための電源確保に向け、 太陽光発電パネルの設置を計画。 パネルだけでは日光が当たって発電している間しか電気を使用できないため、 蓄電池も設置する。
 パネルの発電能力は、 一般家庭の約3倍となる10㌔㍗、 蓄電池の用量は15㌔㍗。 住民が避難する体育館の電力をすべて賄うことは難しく、 照明など電力消費が激しいものはガソリン式などの発電機での対応を検討していくが、 住民の携帯電話など通信機器の電力確保に活用。 天候に左右されるものの、 万が一に備えて永続的な電気供給を確保できる。 普段は、 発電した電力を売電せず、 学校での使用に充てる。