俳優の岩城滉一さんが来春、日本人の芸能人として初めて宇宙飛行を体験をすることになった。 専用機に乗って高度を上げていき、 宇宙空間に3、 4分間滞在するというオランダの宇宙旅行事業会社などのプロジェクト。 自腹となる費用は933万円でかなりお高いが、 「地球は青かった」 で有名なガガーリンが成功させた世界初の有人宇宙飛行からわずか半世紀。 宇宙飛行士ではない民間人でも宇宙の旅が楽しめるような時代になってきたのである。
 筆者はアニメ機動戦士ガンダム世代だからか、 小さいころから宇宙の神秘に興味がある。 宇宙はいつ誕生して、 どこまで広がっているのか。 空間全体の膨張説が言われているが、その向こう側はどうなっているのか。かつて地球の人は海の向こうが滝のようになっていると信じていた。宇宙の果てにはまだ人類が想像もつかないあっと驚く事実があるかもしれないし、何かの生命体が存在するかもしれない。
 さらに、 アニメや映画の見過ぎと言われるかもしれないが、 人類はやがて宇宙に飛び出し、 生活するときが来ると思っている。 事実、 日本やアメリカ、 ロシア、 カナダなどが協力しておととし完成した国際宇宙ステーションも宇宙での生活を研究するのが目的。 着実に宇宙開発は進んでいる。
 そんな宇宙という巨大なスケールの話を考えていると、 地球上での国家間の争いなどはちっぽけな問題に思えてくる。 宇宙からすれば小さな惑星の地球に住む者同士、 もっと手を取り合えないものだろうかと...。 岩城さんの宇宙飛行が全世界に夢と希望を与えてくれると期待しながら、 無事帰還を祈りたい。      (吉)