直接打撃制空手の体重別世界一を決定する第5回カラテワールドカップがリトアニアで開かれ、 NPO法人全世界空手道連盟新極真会和歌山県本部御坊支部黒岡道場の前田優輝選手(21)=美浜町和田=が軽量級で準優勝、 弟の勝汰選手(19) も中量級で3位に入り、 兄弟そろって大健闘をみせた。
 ワールドカップは4年に一度開催され、 男子は軽量級 (70㌔以下)、 中量級 (80㌔以下)、 重量級 (81㌔以上) の3階級に分かれ、 各国の予選を勝ち抜いた強豪がトーナメントで対戦。 軽量級には32人が出場、 優輝選手は初戦でカナダのマイケル・スピネッティ選手を破って順調に勝ち進んだが、 決勝はカザフスタンのドミトリー・モイセイエフ選手(28)を攻めきれず、 あと一歩のところで惜しくも優勝を逃した。
 中量級も軽量級と同じく32人がエントリーし、 勝汰選手は初戦で南アフリカのモイシ・デニス・ソンゴンゴ選手 (30) を破ったが、 準決勝で準優勝した日本の加藤大喜選手(20) に惜敗。 初のワールドカップは3位に終わった。
 女子では新極真会和歌山支部所属の横山紀子選手(21)=岩出市=が中量級 (65㌔以下) に出場、 準優勝の活躍をみせ、 今大会、 和歌山県から出場の3選手は全員が入賞した。
 試合後、 前田優輝選手は報道陣のインタビューにこたえ、 「決勝で対戦したモイセイエフ選手はパワーに加えて間合いのとり方もうまく、 最後の圧力をすごく感じ、 積極的に攻めることができなかった。 4年後は絶対に優勝したい」 とリベンジを誓った。