13日午前5時33分ごろ、兵庫県淡路島付近を震源とする強い地震があり、日高地方でも最大震度4を観測。早朝の大きな揺れに「まさか南海地震」と肝を冷やした住民も多かったが、幸い被害はなかった。
 和歌山地方気象台によると、震源の深さは約10㌔。地震の規模を示すマグニチュードは6・0と推定している。淡路市では震度6弱を記録。日高地方では日高、印南、日高川、みなべの各町で震度4、御坊市、由良町、美浜町でも震度3を観測した。
 JRきのくに線は発生直後から、安全点検のため和歌山―新宮間で運転を見合わせ、その後は順次再開したが、一部で遅れや運転取りやめの影響が出た。各市町では一部の職員が役場に集まり、情報収集や被害がないか見回りなどを行った。御坊署や市、日高広域消防によると、地震によるケガ人や物的被害の報告はないという。
 週末の早朝、突然の揺れにびっくりした人も多く、「飛び起きた。10秒前後揺れたと思う」「南海地震や津波が頭をよぎったが、テレビで心配ないと聞いて安心した」などの声が聞かれた。